秋の田んぼの風景
この時期、物件の案内で市内を車で走っていると、窓の景色を眺めているお客様から「稲刈りが終わったのに、なんで田んぼが緑色をしているのですか?」と尋ねられることがあります。
稲刈りが終わった後、しばらくすると稲の株元から新しい緑色の葉が出てきます。農家の方はこれを「ひこばえ」と言っています。鴨川では稲刈りのスタートが早いので、ひこばえも順調に育つようです。運がいいと小さな可愛らしい穂が付く場合があります。
このひこばえの事を「穭(ひつじ)」とも言いいます。一面に「穭」が生えた田んぼを「穭田(ひつじだ)」と言い、俳句の季語にもなっています。
鴨川の田園風景の中で生活している私としては、毎年当たり前のようにみている風景なのですが、実は、晩秋の時期の特別な風景だったのですね。